地域とつながる町内会の魅力とは?私たちの暮らしを豊かにする活動
最近、個人として町内会の活動に注目する機会が増えています。
皆さんの地域では、どんな取り組みが行われているでしょうか?
◯地域の特色を活かした多様な活動
私か暮らす札幌は、豊かな自然に恵まれた地域です。
私の職場がある町内会では、ヤマメの放流体験を行っています。

住んでいると当たり前のように感じてしまいますが、これは地域の自然環境を最大限に活かした素晴らしい活動だなと感じています。
また、先日、たまたま参加した海沿いの地域の町内会行事では、
漁業体験をして、水揚げした魚を持ち帰るという貴重な経験をしました。
その日に捌いてその日に食べましたが、非常に貴重な体験となりました。


地域に根ざした活動は、住人にとっては日常の一部かもしれませんが、
外から見るととても魅力的で、地域の文化や暮らしを深く知る機会になります。
札幌市内には、他にもユニークな活動をしている町内会がたくさんあります。
大学が近い地域では学生の協力を得てお祭りを盛り上げたり、
地域の特性に合わせた災害対策を検討したり、
通院が困難な高齢者のための送迎支援を行っている町内会もあります。
◯町内会の「今」と未来
町内会費の使い道について活発に議論される年一回の総会に参加するたびに,
地域住民の皆さんの「自分たちの納めた町内会費の用途は誠実に使われているのか」という真摯な姿勢を感じます。
これは、まさに「身近な政治」であり、私たち一人ひとりが地域と向き合う大切な場だと実感しています。
しかしながら、近年、町内会の高齢化や担い手不足が課題となっています。
現役世代は仕事などで忙しく、活動に参加しにくい現状もあるかと思います。
このまま衰退していくのか、
それとも新たな形で発展していくのか、
町内会は今、岐路に立たされていると感じています。
実際に、若い世代が多い地域では、
LINE WORKSを活用して回覧板をデジタル化するなど、
新しい取り組みも始まっています。
◯地域密着型事業所と町内会の協働の可能性
私自身、現在、職場で町内会活動に参加し、役員も務めています。
仕事以外の時間で町内活動を行うのは現役世代にとっては
なかなか大変ではないかと活動しながら感じています。
しかし、地域に根ざした介護福祉事業所などが積極的に町内会活動に参画することで、
より良い発展が期待できると考えています。
例えば、高齢者支援のノウハウを地域に還元したり、
地域の会社が持つリソースを活かしてイベントを企画したり。
町内会側も、そうした企業や事業所の積極的な参加を受け入れていく姿勢が、
今後ますます重要になるのではないでしょうか。
町内会は、私たちが暮らす地域を豊かにし、
人と人とのつながりを育む大切な存在です。
隣の住人の名前や顔がわからない今だからこそ、
皆さんの地域でも、ぜひ町内会の活動に目を向けてみる必要があるのかなと思う今日この頃でした。